ポリウレタン原料の供給用
シールレスポンプ(マグネットポンプ)
ポリウレタン用
シールレス型高圧可変容量
ピストンポンプ
シールレス構造(マグネットドライブ)により、軸シール部からの液漏れが一切発生しません。 そのため、軸シール交換のメンテナンスが不要で、漏洩時に環境問題になる流体、毒性・可燃性等の危険な流体、高価・貴重な流体で安心して使用可能です。(※1) 詳しくは、製品詳細をご覧ください。
A7VKシリーズはイソシアネート、ポリオールなどのポリウレタン原料供給ライン専用として設計されたポンプです。高圧発泡ウレタン専用ポンプとして長年に渡って世界のトップシェアーを占めているドイツBosch Rexroth社製で、多くのお客様より定評をいただいております。
成形製造されるポリウレタン製品に合わせた原料の供給を可変用ハンドルで容易に調整できます。 また、調整後の誤作動を防ぐためにハンドルロック機構を新採用しています。
前シリーズA2VKシリーズと比較してコンパクトな設計となっており、全体ラインのコンパクト化、交換作業が容易となります。特殊な表面処理、部品・シール類に特別な材料を採用し耐食性を向上させたモデルです(供給量や仕様はA2VKと同等性能)。また、ポンプ取付ボルトピッチやボルトサイズ、入力軸形状がA2VKと同一なため、A2VKからA7VKへの交換が容易です(一部、接続配管の位置変更が必要です)。
成形製造されるポリウレタン製品に合わせた原料の供給を可変用ハンドルで容易に調整できます。 また、調整後の誤作動を防ぐためにハンドルロック機構を新採用しています。
※1:隔壁材質による
ポンプを使っていて軸シールからの液漏れで困ったことはありませんか? 一般的なポンプは、移送流路を形成するケーシングがあり、また流体を移送する機構の回転軸とモーターの駆動部を軸(シャフト)でつなぐ必要があります。ケーシングに軸(シャフト)を通すため、ケーシングを貫通し、その穴と軸の隙間を埋めるために軸シールをします。
この軸シールはポンプを使用していると軸の回転により消耗し、いずれ液漏れを起こします。液漏れを無くすために、色々な軸シール方法が使われておりますが、消耗しにくい軸シールはあっても、いずれは消耗により液漏れを起こしてしまい、半永久的に液漏れをさせない解決方法はありません。一度液漏れが発生すると、ポンプを一旦止め、軸シールを交換するメンテナンスが必要になります。 液漏れが発生しないのが、シールレスポンプ(マグネットポンプ)です。
シールレスポンプ(マグネットポンプ)は軸シールがないシールレスなポンプなので、軸シールからの液漏れが発生しません。
シールレスポンプは流体を移送する機構の回転軸とモーターの駆動部がキャン(隔壁)によって完全に独立しています。
キャンの内側に流体を移送する機構の回転軸に永久磁石を組み込み、またキャンの外側にはモーターの駆動部に永久磁石を組み込みます。モーター駆動部を回すと、強力な永久磁石のN極及びS極の吸引力により、キャンの外側に合わせてキャンの内側が回り出し、流体を移送する機構も動作する構造になっています。移送する機構の回転軸とモーターの駆動部をキャン(隔壁)によって完全に独立しており、軸シールがないため、シールレスポンプ(マグネットポンプ)は液漏れが発生しません。
1. 軸シール交換のメンテナンスが不要(工数削減)
2. 漏洩時に環境問題になる流体を安心して使用可能(※1)
3. 毒性・可燃性等の危険な流体を安心して使用可能(※1)
4. 高価・貴重な流体を安心して使用可能(※1)
※1:隔壁材質による
・モーター駆動部と流体を移送する機構側との間にシビアな芯合わせを必要としない
・摩擦による損傷や故障がない ・急なショックがなく始動できる
・設定された磁石の負荷を越えるとスリップし、過負荷から機器を守る(トルクリミッター)
流体を移送する機構の回転軸とモーターの駆動部を独立させるキャン(隔壁)の隔壁材に絶縁体を使用しているので、渦電流による発熱が発生しません。 通常、シールレスポンプ(マグネットポンプ)に採用される隔壁材は金属製(SUS等)が一般的です。この隔壁材は、外側のマグネットと内側のマグネットに挟まれており、電流の流れる隔壁材を使用しいていると、マグネットが回転するたびに磁場変化による渦電流が発生します。これは、IHクッキングヒーターと同じ原理で発熱します。その熱により、ポンプ内部の液温度上昇が発生する可能性が高いです(これはマグネットの磁力(トルク値)や回転数(磁場の変化率)に大きく関係します) また、高粘度流体で使用する場合、ジュール熱(回転する内側のマグネットのかき混ぜによる発熱)は避けられません。
隔壁材に電流が流れてしまう金属を採用すると、渦電流の発熱と流体のジュール熱でポンプ内部の液温度はかなり高温になる可能性が高いです。渦電流の発熱による電力損失と高温による磁力低下により、モーターや磁力の選定をランクUPさせなくてはならない場合が発生します。
また、発熱を抑えるために、必ず冷却ライン(機器も含む)が必要となり、追加配管スペースや付帯コストがかかってしまいます。その結果、既設ラインへの導入に支障をきたす場合があります。
フローテックのシールレスポンプ(マグネットポンプ)は、隔壁材に絶縁体を採用しているため、他社同様にジュール熱は発生するが、それ以外による発熱は発生しません。よって、選定時はジュール熱に関係する流体の粘度(cP)だけを注意すれば良いのです。発熱が抑えられるため、モーターや磁力線定時にランクUPが不要で、また冷却ライン(機器も含む)の追加が不要なため、既設ラインへの導入も容易に行うことが可能です。
・自動車 ハンドル・各種シート成形
・断熱材用途(建材、冷蔵庫)
・ウレタンゴム・樹脂